景気刺激策の一環である政府の「エコカー補助金」制度は、来年1月31日までが対象期間であるが、予算額(2747億円)に対して今年6月時点で申請額は1431億円、全体の52%に達し、予定よりも相当早く終了となる見込みだ。
エコカー制度について、政府は「予算の範囲内で対応する」(枝野経産相)としたことから、国内新車販売は好調に推移しているものの制度延長は行われないとの見方が強まっている。申請額は一週あたり約100億円ずつ増えており、今夏のボーナス商戦で新車販売が一気に伸びることが予想され、試算では8月中にも予算額に達し、制度終了の可能性が出てきた。
問題は制度終了後の新車販売動向だ。前回は2009年4月に導入され、翌年9月に終了したが、新車販売はその後反動減に見舞われた。
2012年06月18日