クレハエラストマーの第100期決算(平成23年3月21日~平成24年3月20日)は、売上高66億6000万円、前期比0・8%増、経常利益3000万円、同74・1%減の増収減益となった。最終利益は法定実行税率変更による繰延税金資産減少により当期純損失1100万円となった。
事業別概況は、ゴムシート・シート加工品事業が30億7500万円、同3・7%減、ゴム型物・マイニング機品事業は27億9100万円、同5・9%増、繊機品・精密品・その他事業は7億9400万円、同1・8%増となった。
今後の展開については、広幅ゴムシートの新設備で売上げの拡大を目指し、精密成型品の繊機品は収益を含めた生産性改善を狙い、4月より海外委託生産として事業再編を実施。ゴム型物事業の海外委託生産も検討する。
各事業における共通課題は原料高騰によるポリマー価格上昇による材料費のアップによる採算悪化への対処で、各製品の適正な価格修正を急ぐ考え。引き続き、新商品開発の促進、高採算プロダクトミックスの構築を図るため、事業組織を改正し、生産・販売・開発の連携および機能を強化し、強固な経営基盤の構築を図る。