日本プラスチック工業連盟はこのほど2月のプラスチック製品生産実績をまとめたが、それによると異形押出製品などを含めた合計の生産量は47万2600㌧、前年同月比2・8%減となり、昨年7月から8ヵ月連続で前年実績を下回った。この結果、本年1―2月期累計の生産量は90万9591㌧、前年同期比4・4%減となった。
1―2月累計の製品別生産実績をみると、主力のフィルム・シート製品や平板・波板などの板製品、発泡製品、パイプ類などが前年同期実績を下回り、日用品・雑貨類、建材向けの雨どいなどは堅調な伸びを示したが、全体として4%台のマイナスとなった。東北地域における復興を目指したインフラ整備需要が今後期待される。
需要分野別の生産状況は、フイルム・シートは33万6038㌧、前年同期比6・4%減、軟質製品では農業用が1万6589㌧、同21・3%増と伸びたが包装用、ラミネート、その他はいずれもマイナス。板製品は平板が1万7610㌧、同2・5%減、波板は2810㌧、同12・8%減、パイプは6万3744㌧、同5・5%減、継手は9072㌧、同4・3%減。
なお、建材製品は全体で4万6465㌧、同0・2%増と微増であるが雨どいおよび付属品が大きく伸びた。