3月の樹脂原料生産 熱可塑性樹脂は2ケタ減

2012年06月18日

ゴムタイムス社

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、2012年3月のプラスチック原材料生産実績をまとめた。全体の生産量は昨年7月から今年3月まで8ヵ月連続でマイナスとなっており、市場の低迷から回復には至っていないことが伺える。
 主な原材料の生産実績をみると、熱硬化性樹脂合計は8万194㌧、同4・2%増とプラスとなったが、3月累計は23万1168㌧、前年同期比3・3%減となった。ABS樹脂は3月生産量が2万8006㌧、同10・2%減、3月累計では9万5982㌧、同7・8%減。
 ゴムライクな材料として市場が拡大している熱可塑性樹脂は3月生産量が72万7917㌧、同10・3%減、3月累計は236万728㌧、同12・8%減と2ケタ減となっている。
 各樹脂原料とも3月累計の生産実績は押し並べて減少しているが、ウレタンフォーム(4万7332㌧、同18・0%増)、AS樹脂(1万5623㌧、同8・4%増)、ふっそ樹脂(8079㌧、同13・0%増)、PET樹脂の容器用(3万9412㌧、同36・8%増)、その他樹脂(6万9443㌧、同37・2%増)が前年同期実績を上回った。

 

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