アシックス レスリング代表選手のウエアとシューズを提供

2012年06月19日

ゴムタイムス社

 アシックスは㈶日本レスリング協会が6月17日、第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)でレスリングの日本代表選手が使用する試合用のウエア(シングレット)とシューズを決定したと発表した。

 今回決定したウエアとシューズは、日本レスリング協会と同社とのオフィシャルサプライヤーに関する契約に基づき、同社から提供される。提供される製品は文部科学省チーム「ニッポン」マルチサポート事業による筑波大学と同社の共同研究により、選手の声を取り入れながら開発・作製されたもの。

 試合用ウエア(シングレット)のデザインは「虎」をキーワードとした。胸部に大きく虎の顔をプリントし、全体に虎柄を描き「強さ」と「勝利」を表現。カラーは日本代表選手の活躍を願い、日の丸と金メダルをイメージしたホワイト、レッド、ゴールドを主に用いる。国際レスリング連盟の公式ルールに合わせ、ブルーとレッドの2タイプを用意している。

 機能特徴としては、タックル動作における体の沈み込みやダッシュなどレスリング特有の動きを分析し、体幹部と大腿(だいたい)部の着圧を高める構造を採用。着圧は伸縮性のある素材を使いながら、当該部の径を小さめにするなどにより調整している。特に体幹部は、適度な締め付けと動きやすさを両立させるため、肌に接する部位に極細繊維でフィットしやすいナノ素材を使用。各部に着圧をかけることで体軸のブレが抑制され、前方へ推進しやすくなり、大腿筋群の負担や軟部組織の揺れを軽減させて、すばやい体の沈み込みをサポートする。
 また、激しい動きでも体にしっかりフィットするよう、レスリング競技の基本姿勢である前傾姿勢が取りやすいパターン設計を採用している。

 シューズは、ホワイトとレッドをベースとしながら、アッパー(甲被)全面に、ウエアと同様の虎柄をグレーで描いたデザイン。  機能特徴としては、さまざまな方向に高いグリップ性を発揮する靴底構造を実現。接地面には、円形と六角形の意匠を配しながら、前部から土踏まず部にかけて屈曲溝を設けたほか、後部と前部の周囲を巻き上げ、寝技(グラウンド・レスリング)の時でもグリップ力を発揮できるようにした。タックルなどで選手の持つパワーを最大限に生かすため、足指付け根部に屈曲溝を設けて足が離れる直前まで接地できるようにするとともに、靴底の土踏まず部から後部にかけての剛性を高め、効率の良い蹴り出しを行えるようにしている。

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