ポリプラスチックス PPS樹脂を全世界で販売

2012年06月22日

ゴムタイムス社

 ポリプラスチックス㈱は6月21日、PPS樹脂の欧米を含む全世界での販売活動を開始すると発表した。販売活動は、今年北米に設立した販売子会社を軸に展開するが、新たな商標「ジュラファイド」で展開し、従来の「フォートロン」は一定期間のあと「ジュラファイド」に統一する。 PPS樹脂は、耐熱性・寸法安定性・機械特性に優れていることから、主に自動車および電気・電子用途に広く使用され、また、住設産業分野をはじめ繊維・フィルム用途など適用される範囲が広く、世界で需要量が増加している。 自動車産業を中心に、日系企業が欧米を含む全世界に進出し、グローバルな生産体制を構築しており、欧米系企業も世界規模で研究、生産拠点の再配置を進めている。 こうした状況下で、POM樹脂「ジュラコン」、PBT樹脂「ジュラネックス」とともに、PPS樹脂「ジュラファイド」を世界で販売することにより、日系企業のグローバル展開に迅速に対応し、また、欧米系企業との関係を強化して新規ニーズを開拓することで、更なるエンジニアリングプラスチックのリーディングカンパニーとしての地位確立を図る。 同社の各種樹脂の年産能力は、富士工場でPOMを年産10万㌧、PBTは2万1000㌧、LCPは1万5000㌧、各種コンパウンドを7万1000㌧。海外拠点は大発工場(台湾高雄市)でPOM2万5000㌧、各種コンパウンド3万5000㌧、クアンタン工場(マレーシアパハン州)でPOM12万3000㌧(14年初頭計画)、各種コンパウンドを2万6000㌧、南通工場(中国江蘇省)は各種コンパウンドを9000㌧(13年秋運転開始予定)となっている。

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