日本ゴムホース工業会統計による2012年1~3月計のゴムホース生産・出荷金額によると、生産量は9、950トン、前年同期比113%、出荷金額382億900万円、前年同期比118・5%と生産、出荷ともに二ケタ台の高水準を続けている。
品種別で見ると、自動車用ホースは昨年の東日本大震災、タイの洪水の影響で減少した自動車生産が本年に入り、急回復したことで生産量は6866トン、前年同期比118・7%、出荷金額も289億3000万円、前年同期比122・6%と大幅な伸びとなった。 一方、建設機械、工作機械の出荷・受注額が年間で順調に推移したことから前年、大きく伸びた高圧用ホースは、国内の建設機械市場が東日本大震災の復旧・復興向けの需要などが旺盛であるが、世界最大の油圧ショベル市場に成長した中国の需要が金融引き締めなどの影響により低調に推移したことから、生産量は1039トン、前年同期比98・9%、出荷金額も41億3100万円、前年同期比98・8%の微減となった。
一般汎用ホース(空気、酸素、アセチレン、送水・吸上用)、マリンホース (大口径耐油)LP G ホース、耐油ホース( 耐圧70㎏未満)、耐摩ホース、スチーム ホース、灯油ホース、その他ケミカルホースなどのその他用ホースは一般産業分野の需要が回復し、生産量が2,045トン、前年同期比103・9%、出荷金額は51億5000万円、前年同期比115・5%となった。