東洋ゴム 低燃費タイヤ「NANOENERGY 0」を発売

2012年06月28日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業㈱は6月27日、国内タイヤラベリング制度が定める転がり抵抗係数、およびウェットグリップ性能という両基準において最上位等級を達成した低燃費タイヤ「NANOENERGY 0(ナノエナジー・ゼロ)」を、新たに開発したと発表した。

 同製品は、低燃費タイヤ・NANOENERGYブランドの新商品として7月2日より発売予定。サイズは、195/65R15 91H。
 世界的にも低燃費タイヤの普及が先行している日本市場において、「転がり抵抗性能AAA/ウェットグリップ性能a」という最高峰の環境性能を有したタイヤの発売は、これが初めてとなる。

 同ブランドは、タイヤのゴム材料開発をナノレベルで制御する同社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」を駆使した、新低燃費タイヤブランド。
 同社は、現在「転がり抵抗性能AAA/ウェットグリップ性能b」の評価を日本で初めて取得した「NANOENERGY 1(ナノエナジー・ワン)」を2月より、また、「転がり抵抗性能AAA/ウェットグリップ性能c」を取得した「NANOENERGY 2 (ナノエナジー・ツー)」を6月よりそれぞれ発売し、高品位な低燃費タイヤラインナップの充実を図ってきた。さらに、本年10月より順次、欧州各国へも両商品の供給展開を計画している。

 同社は、転がり抵抗性能ですでに達成している最高グレードのAAAを維持しながら、日常走行でのウェット路面、ドライ路面におけるブレーキ性能をもう一段高めるという、さらなる技術革新を行った。高次元での材料配合における制御の最適化、設計の高精度化、および加工の工夫などを図ったことで、ウェットグリップ性能の向上に伴うエネルギーロスを再度改善し、グリップ力(ブレーキ性能)と転がり抵抗性能を最高基準で両立させた同製品の開発を実現した。
 新たに開発したスーパーグリップポリマーなど配合材料の質的改良、タイヤのリブ幅の最適化や周方向サイプ配置といったデザインの工夫により、タイヤ制動時接地圧分布の均一化を図り、ウェット性能最高グレードaを実現している。

 同社では、同シリーズのフラッグシップ商品として、同製品をいち早く国内市場に投入していくとしている。

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