天然ゴム及び原油、ナフサ価格が大きく下落している。天然ゴム価格は本年2月の高値340円から、6月初旬には240円まで下落を強めた。
2008年のリーマンショック後の安値である11年11月の248・6円を下回り、09年11月以来、約2年7ヵ月ぶりの安値をつけた。トラック・バス用タイヤの主原料である天然ゴムが再びだぶつき始めたのは、最大の消費国である中国経済の成長鈍化が背景にあるとされるが、ある素材取引業者は、天然ゴムは生産が急速に増えるなか、需要が鈍化し、年後半には在庫が顕著に膨らむ可能性があると指摘する。また、ある商品アナリストは「天然ゴム農家が安値での売却を渋っていることで、ようやく安値是正の動きが見受けられる。特に需要が膨らんでいる訳ではないため、相場の上昇余地は限定されている」としている。
2012年07月04日