アシックス(本社神戸市、尾山基社長)は10日、東京江東区のホテルイースト東京21で、2013年春夏シーズンの事業展開について発表した。
「アスレチックスポーツ」「スポーツライフスタイル」「健康快適」の3事業で、多様化する消費者のニーズに応える商品構成を確立し、商品の独自性を明確に打ち出したマーケティング、プロモーション活動を行い、事業拡大を図っていく。 会見で、松尾和人取締役常務執行役員アシックスジャパン本部本部長は国内の営業戦略について、「ランニングビジネスで国内ナンバーワンを目指す・ウォーキングシューズの拡大を図る・ワーキングビジネスを成長軌道に乗せる」などの方針を挙げた。また同社は流通面ではさまざまな規模の販売店との関係を構築し、数値目標を明確にしてシェアの拡大を図っていく。 マーケティングについては、「テレビを含み、大きく販売促進展開をしていく予定」「女性向け商品の強化のため、積極的に女性キャラクターを活用していきたい」(土方政雄取締役執行役員アシックスジャパン本部副本部長)と述べた。
主な方針は以下の通り。 「ジェネラルアスレチック」カテゴリーでは、、大胆なカラー切替えでロゴやメッセージを多く入れた「A77」シリーズで、高機能素材を使い、新しいデザインを採用した商品を投入するなど鮮度・存在感を高めるとともに、ジュニア用を新たに展開し一層の拡販を図る。
「ランニング」カテゴリーでは、市場の多様化に対応するため、トレイルランニングをコアシーンに想定したシリーズ「ASICS FujiTrail COLLECTION」を新たに展開する。このシリーズでは、防水性、透湿性に優れた素材を採用し、シューズとデザインを連動させた様々なアイテムを用意している。また、主力である「ナチュラルランニング」がコンセプトのシリーズ「ASICS33」では、より足の自然な動きに着目した機能を搭載したモデルや、新しいデザイン表現を使用した新モデルなど価格ラインナップを強化した10品番を投入し、商品のポジショニングをより明確にしたMD提案などにより、売上拡大を図っていく。
「サッカー」カテゴリーでは、国内女子サッカーの盛り上がりを受け、初の女子サッカー専用スパイクシューズを開発。軽量でフィット性に優れた「DS LIGHT」シリーズから「女性専用」の機能、デザインを追求したモデルとして展開する。同シリーズからは男性用最軽量タイプのシューズも投入する。
「フィットネスウォーキング」カテゴリーでは、ウォーキング市場に向けたシューズを再強化するため、「HADASHIWALKER」の新作「HADASHIFINE」を展開、カテゴリー横断展開である「AYAMi」のコーディネートとして登場させるなど、アパレルと連動させた提案を積極的に行っていく。