日本自動車タイヤ協会(JATMA)は7月19日、2012年の自動車タイヤ国内需要年央見直しの結果を発表した。復興需要が本格化してきたこともあり、新車用、市販用ともに当初見通しを上方修正、2輪用などを含めた年間全体では395万本増の1億2083万本とした。
前提条件となる自動車生産動向をみると、当初見通しを上回る999万台、前年比119%と見込まれ、国内販売台数は好調に推移している。
新車用タイヤの国内需要については乗用車用、小形トラック用、トラック・バス用とも当初見通しを上回る予想となり、全体では4767万本、前年比118%で当初との差異では141万本増となる。
新車用タイヤ需要の品種別動向は次の通り。
〈乗用車用タイヤ〉
上期実績は、前年の大幅減の反動などにより、2145万本、前年比149%となった。下期は年間では当初見通しより132万本増、前年比で3ポイントプラスの4154万本、前年比119%に修正。
〈小形トラック用タイヤ〉
乗用車用タイヤと同様に、上期実績は265万本、前年比141%。下期はすでに回復基調であった前年を下回るとし、年間では当初見通しより5万本増、前年比で1ポイントマイナスの499万本、前年比109%に修正した。
市販用タイヤ販社販売および在庫によりメーカー出荷需要を算出すると、四輪車用計の夏冬合計では当初見通しより267万本増、6785万本、前年比98%となった。
市販用タイヤの販社販売需要動向は次の通り。 〈乗用車用タイヤ〉
夏用タイヤの上期実績は、前年比108%となった。下期は、前年比103%とし、年間では当初見通しより29万本増、前年比で1ポイントプラスの3415万本、前年比99%に修正した。冬用タイヤは新車販売の増加分を見込み、年間では前年比93%とした。
〈小形トラック用タイヤ〉
夏冬合計では、上期実績は前年比86%となり、下期は前年比108%と見込んだ。年間では当初見通しより35万本増、前年比で1ポイントプラスの1344万本、前年比98%に修正した。
年間では当初見通しより4万本増の497万本万本、前年比100%に修正した。