【ゴム用機械特集】 コクブンリミテッド 高速化などの高付加価値を追求

2012年08月02日

ゴムタイムス社

高速化などの高付加価値を追求  海外営業戦略も促進

コクブンリミテッド

 ㈱コクブンリミテッド(國分成哲社長)は大正11年の創業以来、編組機専門メーカーとして、世界80数ヵ国の有力メーカーに納入実績を持ち、欧米メーカーと連携して最新技術の取り込みに力を入れている。
 同社によると、上期の業績はほぼ横ばい。最近の販売構成は自動車用のゴムホース、ブレーキホース向け、電線関係、繊維関係などが上位を占める。「海外戦略として自動車分野で韓国、マレーシア、ベトナムの新興国・地域にも引き続き力を入れていきたい」(同社)とグローバル展開にも意欲的。
 直近では、炭素繊維や異材を組合わせた複合繊維専用の先端ブレーディングマシンの開発に軸足を移しつつあり、今後さらに開発強化を考えている。
 同社の事業の特長は、ブレーダーの生産販売だけにとどまらず、編組機械の設計から製造販売、コンサルティングサービスおよび編組機関連機器の輸出入販売など幅広く行っていることがあげられる。
 75年には米ワードウェル社の高速ブレーダーに関して販売代理店契約を交わし、国内販売、保守管理を開始している。主要取引先は大手電線・ゴムホースメーカーおよび全国各地の紐メーカー1000社におよび、世界100ヵ国近い紐メーカーなど、産業分野の別を問わず多くの顧客を有している。
 戦前、ゴムひも・シューズ用レースの編組から出発した同社だが、60~70年代以降、電線や高圧ホース、ロープ類など産業資材用途に販売の中心をシフトした。
 下期の業績予想は、工業用品向けなどが回復し、販売は良くなる見込み。重点施策として生産性向上のため、ユーザーなどの要望を受けている機械の高速化など付加価値をつけた開発強化に注力する。海外も引き続き強化していくという。

(2012年7月16日紙面掲載)

横型ワイヤー ホースブレーダー

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