住友ゴム工業は24日、氷上性能を高めた新ブランドのスタッドレスタイヤ「WINTERMAXX」を8月から順次発売すると発表した。発売サイズは88サイズ、価格はオープン価格。
ダンロップは、1969年に日本初のスノーラジアルタイヤ「SP44」を発売以来、冬道の走行で最も重視される「氷上路での安全・安心」を追求し、性能を進化させてきた。同製品は、新開発の「MAXXシャープエッジ」と、ダンロップ独自の新材料開発技術「4DNANODESIGN」(フォーディーナノデザイン)により開発した「ナノフィットゴム」を採用し、同社従来品と比べ、氷上ブレーキ性能を11%向上させた。また、目まぐるしく変化する冬の天候に対応するため、氷上性能だけではなく、様々な路面における性能を向上させるとともに、ライフ性能も大幅に向上させ、環境負荷低減にも貢献する。サイズラインアップは88サイズで、幅広い車種に対応が可能。
MAXXシャープエッジは、同社独自のサイピング技術「ミウラ折り」サイプのサイプ幅を従来品より25%細くすることで、ブロックの倒れこみを抑制するもの。サイプの数も増やすことができるため、タイヤ全体のエッジ部分が22%アップし、路面へのひっかき効果を高め氷上ブレーキ性能を向上させた。
また、同社独自の新材料開発技術「4DNANODESIGN(フォーディーナノデザイン)」により、ナノ領域での柔軟性と、マクロ領域での剛性を両立した「ナノフィットゴム」を開発。軟化剤がゴム内部でクッションの役割を果たし、ナノ領域の氷の凹凸に柔軟に変形し、強く密着することで、氷上ブレーキ性能を向上させる。また、高密度シリカがゴム内部でネットワークを構築することで支え合い、マクロ領域のゴムの剛性を高める。これにより、ブロックの倒れこみを抑制し、「MAXXシャープエッジ」の効果を最大化させている。