経済産業省が発表した5月のゴム製品生産・販売実績によると、生産量(新ゴム量)の合計は4ヵ月ぶりに前年同期比8・1%減の10万9284㌧となった。販売金額は13ヵ月連続の同5・1%増の1815億500万円。
品目別で見ると、5月の生産および販売金額で減少だったのが、自動車タイヤとゴムベルト。一方、増加だった品目はゴムホースと工業用ゴム製品の2品目という結果となった。具体的に自動車タイヤは生産量が4ヵ月ぶりに同13・3%減の8万7584㌧、販売額が同5・3%減の973億4500万円で13ヵ月ぶりに減少した。
ゴムベルトの生産量は4ヵ月ぶりに減少となり、同2・8%減の2112㌧で販売金額も3ヵ月ぶりに同4・9%減の56億5900万円となった。
ゴムホースの生産量は同26・4%増の2977㌧となり、販売金額は同33・7%増の115億9600万円。
工業用ゴム製品の生産量は同24・8%増の1万4358㌧で、販売金額は同23・7%増の561億7000万円と2ケタ増。このなかで防振ゴムの生産量が同50%増の2888㌧で、販売金額が同39・5%増の140億9600万円という結果となった。昨年の震災の影響で自動車生産が減少した結果、自動車関連部品の生産や販売にも響いたが、今年に入り、自動車生産も回復した結果、自動車関連部品も回復したため、大幅な増加につながった。