横浜ゴムは7月26日、同社の中国の事業統括会社が、雲南省麗江の河源村における「生態助学(教育支援)」計画を7月から開始したと発表した。
計画に携わるのは、同社の中国のタイヤおよびMB事業子会社を統括する持ち株会社である優科豪馬ゴム有限公司。2005年11月に上海市に設立された。河源村は老君山自然保護区内の少数民族の村。
同計画は優科豪馬ゴムの「原生・緑の環境保全」への取り組みの一環として行われる。「河源コミュニティでの持続可能な発展と生態保護プロジェクト」のモデルとして、現地の貧困家庭への教育支援と山林盗伐を防ぐことを目指している。
支援対象は、生態保護に積極的に協力しているが、経済作物の栽培周期が長いことによって経済的な収入が一時期少なくなってしまい、子供の教育費用が負担になっている家庭。支援を受ける家庭は村民会議によって決められる。同社は、このプロジェクトにより、収入増を目的とする住民による木材の盗伐を避けることができ、河源村の私有林の保護も促進できるとしている。
麗江老君山の「河源コミュニティでの持続可能な発展と生態保護プロジェクト」は2011年からスタートしている。