【ゴム用機械特集】 葛生鐵工所 横型ブレードマシンに注力

2012年08月02日

ゴムタイムス社

横型ブレードマシンに注力  高速で生産効率を訴求

葛生鐵工所

  • 埼玉県川口市飯原町1-6
  • TEL 048-251-3725
  • WEB http://homepage2.nifty.com/braider/

 ㈱葛生鐵工所(埼玉県川口市葛生誠一郎社長)はブレーダー・ブレ―ドマシンメーカーのパイオニアとして建機などの高圧用ホース用ブレードマシンをはじめ、各種ブレードマシンを国内外で製造販売している。
 現在は建機向け高圧ホース用、ハイブリッド車向け平編み電線用をはじめ自動車用、フレキシブルチューブ用など各種用途および材料向けに幅広い納入実績を持つ。最近では自動車分野、建機、HV車向けのほか、メディカル用カテーテルなどさまざまな用途分野にも展開する。
 最近の動向として「昨年度の業績は横ばい。昨年のタイの洪水の復旧需要をはじめ、ベトナムやアジア地域において、輸出の引き合いは増えてきている。国内外の販売比率は海外が4、国内が6の構成比。直近では全体的に厳しい状況だが、医療機器関連等を注力することで昨年の上期よりも伸びている状態」(葛生社長)。
 同社の営業の強みとして、ユーザーのニーズに決め細かく対応する小回りをきかせた開発・生産体制を整えている点。
 そこで同社の注力製品はNVE横型ブレードマシン(編組機)。同製品は大ボビンを採用した、ヤーン用およびワイヤー用を兼ねた製品である点が最大の訴求ポイントのひとつ。特長の一つである「ワークの高速化」は、カム部をベアリング方式としたことで従来比2倍の高効率生産を可能にした。また外径100φという大型ボビン採用により段取り替え時のムダ・ロスを解消。加硫後の未冷却状態での編み上げが可能など、生産効率の大幅向上を実現した。最近では今年の2月に新型のNVE横型ブレードマシンも完成した。
 今後について、同社は国内販売の基盤を固めつつ、自動車分野、建機を引き続き強化、また医療分野でも展開を推し進めていくという。

(2012年7月30日紙面掲載)

 

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