三菱樹脂は7月26日、連結子会社である株式会社アストロが、人工芝とサイドボード・ネットおよびゴールをセットにしたユニット型人工芝グラウンド「GOALPLAYⓇmultisportsystems」を、8月から販売すると発表した。学校・民間企業・公園を管轄する官公庁・アミューズメント施設等の顧客を対象に、本格販売を開始する。
同社は、人工芝などの製造販売を手掛ける大手メーカー。同社の人工芝は、競技場やスキージャンプ台などの大規模施設から、屋上やバルコニーなどのエクステリア、幼稚園の遊び場や校庭の緑化まで、幅広い分野での施工実績がある。
今回発売する「GOALPLAYⓇmultisportsystems」は、校庭・公園・駐車場・商業施設などの限られたスペースに、サッカーやフットサルなど多目的に使用できる人工芝グラウンドを簡単に設置したいという要望に応えた製品。芝丈約45mmのロングパイル人工芝を使用し、珪砂とゴムチップを充填することでクッション性を持たせ、天然芝グラウンドに近い感覚を実現した。また、グラウンド側面4方向のサイドボード(高さ1m)とサイドネット(高さ2m)およびゴールをセットとして提供することで、最短で1週間(納期は下地の条件によって異なる)程度での設置が可能。グラウンドのサイズは、①30×15m②20×13m③40×20m(フットサルコート規格)の3種類。30×15mと20×13mは、側面のサイドネットに加え、天井の防球対策のルーフネットも用意し(別途工事)、ボールが外に出ることなく安心して球技を楽しむことができる。さらに、4方向をボードで囲まれたグラウンドでは、アイスホッケーのような常にボールインプレーの新しい楽しみ方も可能。
昨年12月に流通経済大学のサッカーグラウンドのサブグラウンドとして同製品のテスト販売(施工)を行い、高い評価を得たことから、8月から販売を開始する運びとなった。同社は、人工芝の販売を通してより快適で、より安全なスポーツ環境づくりに寄与し、三菱ケミカルホールディングスグループが提唱する「KAITEKI」の実現を目指す方針。