宇部興産(竹下道夫社長)は7月30日、インドにおけるグループ製品の販売・市場開拓の拠点として、現地法人を設立したと発表した。
社名は「UBE Industries India Private Limited」とし、タイの子会社「UBE(Thailand)Co.,Ltd.」が出資。8月から営業開始の予定。
今回の現地法人設立により、同社グループのタイ拠点での主力事業であるナイロンやファインケミカル製品の販売をインドに拡大するとともに、グループ内の他事業における販売・原料調達の機能を強化し、急速に発展するインド市場の取り込みを図る。
同社グループは、新興国を中心とする成長市場をターゲットにグローバル展開を進めており、2010年7月にブラジル、2011年3月に韓国、2011年12月には台湾と、相次ぎ営業拠点となる現地法人を設立しており、インドにおいても2011年12月に機械事業の現地法人を設立した。今回のインド現地法人設立もこの一環で、地理的に近接しているタイの子会社による出資とした。
インド現地法人は、ハリヤナ州グルガオン地区に所在。事業内容は化学品の販売、市場開拓、原料調達。設立は2012年7月。資本金16百万インドルピーを予定しており、出資比率はUBE(Thailand)Co.,Ltdが100%となっている。代表者はAnuchitTiranuchit(アヌチット・ティラヌチット)社長。
出資を行うUBE(Thailand)Co.,Ltdはバンコク市に所在。事業内容は持株会社。2012年5月に設立。 資本金は120百万タイバーツで、出資比率は宇部興産が100%となっている。 代表者はCharunyaPhichitkul(チャルニヤ・ピチットクン)社長。