東海ゴム工業(西村義明代表取締役社長)は7月30日(日本時間31日)、米国ミシガン州デトロイト市近郊ノーバイ市にある開発拠点TRITechnicalCenterUSA,Inc.(TCU)で、設立10周年記念式典を執り行ったと発表した。
TCUは北米に生産拠点を置く自動車メーカーへ納入する製品の開発・評価拠点として日系防振ゴムメーカーでは初めて2002年4月に設立し、2003年10月より稼働を開始した。同社小牧本社に続く2ヵ所目の開発拠点として、実車の振動・騒音解析や部品評価、米国自動車市場の情報収集を行ってきた。
式典では、地元ノーバイ市幹部をはじめ、同社グループの幹部ら約70名が出席、設立10周年を祝い、西村社長は「TCUの成功に貢献してきた皆様に感謝します。これからも多くの困難に直面するでしょうが、たゆまぬ努力で目標が達成されると信じています」と挨拶した。
同社グループの開発拠点は現在、小牧とTCU、タイの計3ヵ所。2012年秋には、中国浙江省嘉興市の東海橡塑技術中心(中国)有限公司(TRTC)が稼働開始の予定。ポーランドでも開発部門の設置を検討している。自動車メーカーのニーズに迅速に対応し、さらに高品質な製品を開発するため、グローバルでの体制強化を進めていく方針。
TCUの資本金は350万米ドル(約2億8000万円)で、出資比率は同社の100%出資持ち株会社であるTRIUSA,Inc.が100%。工場面積は、敷地面積が約1万600㎡、建屋面積が約1,700㎡。代表者は濱田真彰社長、従業員数は7月末現在で16名。