三ツ星ベルトの第1四半期連結決算は、売上高は133億4700万円、前年同期比3・2%増、営業利益14億7600万円、同5・8%減、経常利益13億1700万円、同17・9%減となった。四半期純利益は8億5300万円で同24・2%減。
同第1四半期連結累計期間の国内経済は、債務危機に揺れる欧州をはじめ、米国や中国にも景気の停滞感が拡がったことから、景気の下振れ懸念があったものの、震災復興需要を背景に緩やかに回復した。こうした環境のもと、同社グループはアジア圏を中心とした成長市場における販売活動を強化するとともに生産体制の再構築を推進し、経営の効率化と一層のコスト削減に取り組むことで以上の結果となった。
〈国内ベルト事業〉
自動車用ベルトは、国内市場の縮小によって補修用は減少したものの、エコカー補助金などによる販売促進施策により国内新車販売が好調に推移したことから、新車組み込みライン用の需要が拡大し、売上高が増加した。一般産業用ベルトは、ユーザの海外生産移管が進んだことなどから、売上高が減少。また、運搬ベルト及び合成樹脂素材は前年同期並みとなった。以上の結果、同事業の売上高は62億1200万円、同0・8%減、営業利益は16億8400万円、同1・8%増となった。
〈海外ベルト事業〉
欧州では、景気後退による消費の低迷により、売上高が減少した。アジアでは、ユーザの在庫調整により、一般産業用ベルトが減少したが、自動車用・OA機器用ベルトは堅調に推移し、全体では横ばいとなった。米国では、拡販活動が奏功し自動車用ベルトが日系ユーザ向けに伸長するとともに、一般産業用ベルトも増加 。以上の結果、同事業の売上高は49億4500万円、同1・4%増、営業利益は2億1700万円、同58・1%減となった。
〈建設資材事業〉
建築部門は震災による落ち込みから回復し、売上高が増加。土木部門は廃棄物処分場関連の受注が寄与し、増加した。 以上の結果、同事業の売上高は11億100万円、同28・1%増、営業利益は2000万円となった。
〈その他〉
その他には、エンジニアリングストラクチュラルフォーム、金属ナノ粒子などの新製品、仕入商品等が含まれ、売上高は増加となった。以上の結果、その他の売上高は10億8700万円(前年同期比16・2%増)、営業利益は3500万円となった。