ブリヂストンタイヤジャパン㈱は、トラック・バス用タイヤのメンテナンス作業品質管理向上を目的に、T・Bタイヤショップを対象とした「技能オリンピック」を2010年より開催しているが、今年度も地区予選を勝ち抜いた25名の選出者による全国大会が8月1~2日の両日、千葉県市川市の市川研修センターで開催された。
今年度は、初めてISO取付方式車両を使用した。国内では新型車導入から2年が経過したが、推定台数は6万台強。他社に先駆けてノウハウを構築する狙いで、全国から地区予選を勝ち抜いた25名(関東7名、近/四5名、中部5名、西日本4名、北日本4名)が全国大会に出場、実技(タイヤ脱着など)と学科試験(タイヤ基礎知識、リトレッド台判定能力)の総合点で順位が決められた。
2日間の競技の結果、技能エキスパートに認定される上位8名が決定した。この中から最優秀賞は、西日本地区代表の末次信二氏(BCTS西日本㈱広島東部店)、優秀賞は関東地区代表の成澤真氏(ブリヂストンリテール長野㈱タイヤセンター大橋)、西日本地区代表の片岡雅之氏(BCTS西日本㈱広島東部店)が選ばれた。
マイスター認定については、技能エキスパートであることや作業時間の制限時間遵守、安全に係る項目がほぼ満点であること、学科試験の高得点など、厳しい基準を全てクリアすることが条件であるが、今回は成澤真氏が認定された。
表彰式で、BTJの梶原浩二取締役専務執行役員は「出場選手は予選を勝ち抜いた優秀な方なので、全国大会でも普段の力を発揮されたことと思う。タイヤのメンテナンス・サービスは、ブリヂストンがエコバリューパックで今後注力していくビジネスであり、支えていくのは皆さんの技術力、サービス、顧客への提案力などである。今後も鍛錬を重ねていただきたい」などと語った。