西部ゴム商組は7月30日、大阪市北区の中央電気倶楽部で商品説明会を開催、今回は各種工業用押出スポンジ製品などの製造販売を行うサンポリマー㈱が自社の製品説明を行った。会には会員企業から31社、75名が出席し盛況となった。
サンポリマーは来年、創業60周年を迎える歴史ある工業ゴム製品メーカー。現在の生産品は押出製品が50%を占め、優れた加工特性並びに品質で定評。工場は本社・和田山工場(兵庫県朝来市)で、営業拠点は大阪事業所と東京営業所を有する。販売エリアは名古屋から西側を大阪事業所が、東側を東京営業所が担当している。
商品説明は専務取締役の山本博文氏が会社概況を説明し、具体的な製品説明を大阪事業所・営業部の山本健太氏が行った。
押出製品ではシリコーンゴム押出製品並びにシリコーンスポンジ押出製品などを紹介した。
シリコーンゴム押出製品は、分子構造上、結合エネルギーの強いシロキサン結合が主骨格で、ポリマーとしては非常に不活性で、極めて高い無毒性を有する。一般的に電気絶縁性や難燃性にも優れ、絶縁シール用途にも効果を発揮する。
製品は、標準タイプが55プラスマイナス5度(タイプA)、40~80度まで受注生産が可能。標準品は半透明であるが、希望により各種カラーの着色が可能。
シリコーンスポンジ押出製品は、発泡化により比重が通常シリコーンゴムの半分以下の軽量性を示す。圧縮荷重値が小さいため、大きな荷重のかからない部分のシール用途に最適。標準タイプは20プラスマイナス5度(タイプE)、10~60度まで受注生産が可能。標準は赤(ベンガラ)であるが、各種カラーの着色も可能。
このほか各種合成ゴム押出製品も製造しており、天然ゴムをはじめCR、NBR、EPDMなどの材質品を標準化。汎用グレードのほか高強度タイプや難燃性CR、高ニトリルNBR品も供給している。
山本健太氏は「全製品がお客様からの受注に迅速対応できる生産ライン体制を完備しており、細かなニーズに対しても満足いただける製品づくりに努めており、ぜひともご相談いただきたい」などと意欲を示した。