東部ベルトエンドレス工業会(小熊良治会長)は23日、東京・築地の電気工事会館で研修会を開催した。当日は34社・68名の会員企業の営業担当者らが参加、盛況な研修会となった。
開会に先立ち、あいさつに立った小熊会長は「東日本大震災の影響は大きく、自然災害の恐ろしさを実感した。ここ数年来、当会の研修会でも安全問題を取り上げているが、昨年度は猛暑に見舞われ、全国で1650名の熱中症による死者が出たという。コンベヤベルトのエンドレス加工は現場施工も多く、夏場の作業者の健康管理には充分気をつけていただきたい」などと語った。
引き続き研修会に移り、今回は野田テック㈱のベルトクリーナーについて、日立ベルトサービス㈱の省力化治具の紹介、㈱チップトップジャパンによるコンベヤ向け修理材についての3つのセミナーが行われた。
野田テックのベルトクリーナーについては、東京営業部の川野篤志氏が同社のクリーナー製品の紹介を行った。川野氏はスライドなどを使い、同社の社歴と製品開発の歴史を紹介したあと、主力製品の特徴などを細かく説明した。
省力化治具の紹介を行った日立ベルトサービスの野崎晃氏は東京オートマテック社製の伝動剥離機の説明を行った。焼付け・密着・接着物・ラベル・金メッキなど下地を傷めずにスピード剥がしを実現する。
チップトップジャパンの河井拓二氏は、コンベヤ向け修理材の紹介を行った。30年以上にわたり耐摩耗・耐腐触分野で「レマチップトップ」ブランドで高い評価を得ているが、今回はカバーゴム損傷を簡単に補修できる機器と部材「T2コンパウンドシステム」を紹介した。
このシステムを採用することで、総合的なコストダウンを実現する。