上期のカー黒出荷 主力のタイヤ用が減少

2012年08月03日

ゴムタイムス社

 カーボンブラック協会はこのほど、本年6月のカーボンブラック生産出荷実績をまとめたが、出荷量5万5314㌧、同年同月比7・0%減と、3ヵ月連続で前年同月実績を下回った。
 エコカー補助金などの効果により、国内自動車生産は好調に推移し、新車用タイヤは順調ながら、市販用タイヤ、輸出タイヤが減少しており、トータル的に減ったため、カーボンブラック需要は減少したものと推測される。
 6月の出荷内容は、タイヤ向けが4万69㌧、同9・8%減、一般向けは1万414㌧、同横ばい。非ゴム向けは3236㌧、同10・3%減となった。なお、6月の輸入量は1万5177㌧、同19・6%減となり、3ヵ月連続でマイナスとなった。
 以上の結果、本年上期(1―6月)の出荷量は、全体では32万2906㌧、同5・9%減となった。内訳は、ゴム用が30万4148㌧、前年同期比5・6%減、非ゴム用・その他は1万8758㌧、同11・0%減。一方、生産量は全体で33万1751㌧、同2・6%減となった。
 なお、ゴム用出荷のうちタイヤ向けは23万3335㌧、同8・4%減、一般ゴム向けは6万2792㌧、同6・2%増。

関連キーワード: