日本ベルト工業会がこのほどまとめた1~6月計の上期生産実績は主力のコンベヤベルトの輸出増大が伝動ベルトの落ち込みをカバーし、ゴムベルト全体で1万5365トン、前年同期比104%の伸びとなった。
コンベヤベルト内需は一部震災復興需要が下支えし、生産量は4579トン、前年同期比100%の横ばい。一方、輸出は円高の継続や原材料価格の高止まり、需要先の海外生産シフトなどの懸念材料のある中、昨年から引き続く資源開発関連需要が旺盛で上期生産量は4719トン、同147%の大幅な伸びとなり、コンベヤベルト全体では9299トン、同119%となった。コンベヤの輸出比率は51%と5割を超えた。
一方、自動車用ベルトが主体の伝動ベルトはV・ファンベルトの輸出向けが前年同期比165%と大きく伸び、伝動ベルト全体の輸出向け生産量は1016トン、同117%と海外需要は堅調だが、歯付ベルト、V・ファンベルトの国内需要が落ち込み、伝動ベルト全体では同87%と大きくダウンした。
また、樹脂ベルトの上期生産・出荷実績は、食品機械工業向けのPVCベルトが前年同期比104%の伸びとなったが、樹脂ベルト全体では49万8029㎡、前年同期比90%の1割ダウンとなった。出荷金額は54億6700万円、同104%と前年同期実績を上回った。
2012年08月03日