バンドー化学㈱が発表した2013年3月期第1四半期連結決算は売上高が同5・2%増の220億200万円、営業利益は同21・8%増の13億300万円、四半期純利益は同18・6%増の9億1100万円で増収増益となった。
主力の伝動事業の自動車用伝動ベルトの売上が自動車生産の回復により大幅に伸び、電力会社向けの急傾斜用ベルトの販売も大幅に増加したことが寄与した。
依然として伸長するアジア経済、国内における震災復興需要、エコカー補助金等に後押しされる形で順調に推移した。
セグメント別では、伝動事業と産業資材事業が販売好調となった。伝動事業は北米、中国、東南アジアの需要拡大により、同事業の売上高が前年同期比8・2%増の139億7000万円、セグメント利益が同1・2%増の11億2700万円となった。また産業資材事業は電力会社向けの急傾斜用ベルトの販売が大幅に伸びたことで、同事業の売上高が同8・8%増の44億5300万円、セグメント利益が3億2400万円(前年同期はセグメント損失1400万円)となった。
一方、マルチメディアパーツ事業と化成品事業の販売が減少。マルチメディアパーツ事業では、電子写真出力機器メーカーの生産が減少したことにより、同事業の売上高が同10・5%減の21億100万円、セグメント損失が1千600万円(前年同期はセグメント利益700万円)。また化成品事業は装飾表示用フイルムや医療用フイルムの販売が減少したことで売上高が同1・7%減の12億2300万円、セグメント利益が同41.4%減の4500万円となった。