藤倉ゴム工業㈱が8日発表した2013年3月期第1四半期連結決算は売上高が前年同期比2・1%増の66億3400万円、営業利益は同68・0%減の4300万円、経常利益は同68%減の4600万円となり、増収減益となった。四半純利益は同27・2%減の1億400万円。
海外市場での受注が好調であったが、国内の工場移設に伴う設備等の費用がかさんだことが影響した。
〈産業用資材〉
主力の工業用品部門は海外市場での受注が好調だったが増収減益。制御機器部門は半導体等が市況の影響を受けたため減収となったが生産効率の向上により増益となった。電気材料部門は電子関連製品が減収となったが、電力・情報通信関係の好調により収益を押し上げたため減収増益となった。この結果、売上高は同4・4%増の38億7100万円、営業損失は1800万円(前年同期は営業利益は1億400万円)。
〈引布加工品〉
引布部門は自動車関係の受注が好調で増収だったが売上原価の増加で損益。印刷機材部門は拡販および工場経費の削減等が寄与し増収増益。加工品部門は舶用品の価格競争が激化し単価が下落したため減収で前年同様に損益となった。この結果、売上高は同1・9%増の11億8400万円、営業利益は1100万円(前年同期は営業損失3300万円)。
〈スポーツ用品〉
ゴルフ用カーボンシャフト部門は米国での販売の不調および国内販売の買い替え需要の低迷で減収減益。アウトドア用品部門は前年同様に登山ブームおよび円高の影響を受け好調を維持したが、前年に数量限定で発売した靴の売上がなくなったため減収減益。この結果、売上高は同3・4%減の14億2900万円、営業利益は同18・6%減の1億4000万円となった。
2012年08月09日