ニチリン 自動車回復で営業利益8倍に

2012年08月09日

ゴムタイムス社

 ニチリンの12月期第2四半期連結決算は、売上高195億4100万円、前年同期比25・2%増となり、収益は営業利益10億1500万円、同836・7%増、経常利益10億2400万円、同459・9%増、中間純利益6億3100万円と黒字化した。

 日本では、東日本大震災やタイ洪水による生産減の挽回のため、国内四輪車メーカーからの受注が大幅に増加したことやエコカー補助金復活の追い風により、売上高は144億7800万円となった。利益面においては、生産の拡大に対し要員管理に努め、固定費の増加を抑えた結果、営業利益は3億6200万円となった。
  北米においては、市場の回復および東日本大震災やタイ洪水による生産減の挽回等で好調に推移し、売上高は42億7200万円、営業利益は8300万円。
  中国では、欧州の財政・金融危機等の影響により、自動車生産の伸びの鈍化はあったが、売上高は33億3500万円、営業利益は、材料価格の上昇や人件費増加等もあり3億3700万円。
  アジアでは、二輪車市場が概ね堅調に推移したことやインドネシア子会社の本格稼働により、売上高は21億

2800万円、営業利益は2億7100万円。
  欧州においては、経済の冷え込みにより、売上高は5億2900万円となり、営業損失3500万円となった。

 通期の連結業績予想は、売上高400億円、営業利益19億円、経常利益20億円、当期純利益13億円を見込んでいる。

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