ＮＯＫの３月期第１四半期連結決算は、売上高１２８５億８５００万円、前年同期比11・８％増、営業利益78億８１００万円、同40・５％増、経常利益72億４５００万円、同０・４％増の増収増益となった。四半期純利益は34億９８００万円、同３・４％減。
シール事業は自動車向けについてはエコカー補助金や新車投入効果による需要の喚起、および米国や新興国での需要の増大に伴い自動車の生産が伸張したため、販売が好調に推移した。一般産業機械向けでは中国における金融引き締めの影響によるインフラ投資の減速、および在庫調整の影響が長引き、建設機械の需要が落ち込んだため販売が減少した結果、同事業の売上高は６６７億８４００万円、同11・５％増、増収および震災影響からの回復により営業利益は67億８９００万円、同21・９％増となった。
電子機器部品事業ではハードディスクドライブはタイの洪水被害による若干の影響が残ったものの、スマートフォン、タブレット型パソコン、およびデジタルカメラの需要が好調であったことから販売が増加した結果、売上高は５１７億８３００万円、同17・４％増。増収等により増益となったが、第２四半期以降の生産増に対応するための経費および人件費等の増加により営業利益は９億６７００万円となった。
ロール事業は高機能複写機向けの製品および補修品の販売が減少したことから、売上高は68億５１００万円、同９・８％減となった。管理費等の減少により営業損失は４１００万円となった。
特殊潤滑剤等のその他事業は、売上高は31億６５００万円、同６・３％減。減収により営業利益は１億５０００万円、同42・４％減となった。
通期の連結業績予想は、売上高が５６４０億円、営業利益が４１４億円、経常利益が４５０億円、当期純利益が２６５億円を見込んでいる。
