東洋ゴム 中国新工場で本格生産 「PROXES C100」を全土で販売

2012年08月09日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業(中倉健二社長)は9日、同社子会社が、中国市場向けの乗用セダン用タイヤ「PROXES(プロクセス) C100」を8日から販売を開始したと発表した。

 販売は、同社の中国におけるトーヨータイヤ販売子会社である東洋輪胎(上海)貿易有限公司(Chan Ho Wai董事長)が行っている。

 「PROXES C100」の開発には、同社がこれまで中国市場で収集した消費者ニーズを反映させ、中・高級車にふさわしい高いレベルの静粛性能と上質な乗り心地、レーンチェンジ時の応答性の良さや制動距離の短縮といった安全性能を実現した。
 同製品は2011年12月、江蘇省張家港市に竣工した海外2番目の同社タイヤ工場「東洋輪胎張家港有限公司」で初めて本格的に作られた中国市場向け専用タイヤで、独自の新工法(A.T.O.M.)により、すぐれた日本品質を中国現地で実現したもの。
 同社は8日より、中国全土のタイヤ販売店を通じて一斉に同製品の販売を開始し、このデビューに連動して雑誌広告やバス車体広告などのプロモーション活動をあわせて展開、代理店マネージャークラスを対象にした研修会や試乗会の実施なども行なう。また、東洋輪胎張家港有限公司は同製品の生産に合わせ、中国市場での販売に必要な許認可(CCC)を本年4月に取得し、中国市場向け商品の本格生産を開始している。

 今後同製品を皮切りに、「現地製販一体体制」を確立した中国において、マーケットの細やかなニーズを先取りしながら高性能タイヤの供給を行なっていく方針。

「PROXES C100」

「PROXES C100」

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