東洋ゴム 12年第1四半期の営業利益35億円

2012年08月10日

ゴムタイムス社

  東洋ゴムの12年12月期第1四半期決算(4月~6月)は、売上高1204億7400万円、営業利益35億2900万円、経常利益22億5300万円、純利益12億5200万円となった。
 12年12月期は決算期変更の経過期間となることから、国内連結対象会社は3ヵ月、海外連結対象会社は6ヵ月間の変則決算となり、前年同期比は発表していない。
 国内新車用タイヤはエコカー購入補助金制度による新車販売増加に伴い、タイヤ販売、売上高ともに順調に推移した。市販用タイヤも乗用車用、ライトトラックの販売が増加した。
 北米、欧州市場においては、景気後退の影響を受け、販売量、売上高ともに低調に推移したが、中国、東南アジア、中近東市場においては、販売量、売上高とも順調に推移、海外全体では順調に推移した。
 その結果、タイヤ事業の売上高は964億4800万円、営業利益は24億2800万円となった。
 自動車用防振ゴムは、震災やタイの大洪水の影響から回復し、日本、北米、中国での自動車販売が増加した結果、売上高は好調に推移、自動車用シートクッションは、国内自動車生産が増加したため、順調に推移、鉄道車両用空気バネ及び鉄道車両用防振ゴムにおいては、新型車両投入が一段落したことにより、販売は低調となったが、補修向け販売でカバーした。
 また、断熱資材分野ではマンション・ビル向け建築用スプレーで関東・関西を中心に大型物件を受注した結果、売上高は好調に推移した。
 その結果、ダイバーテック事業の売上高は240億1500万円、営業利益は10億8000万円となった。
 12年12月期通期(4月~12月までの9ヵ月の変則期間)予想は、売上高3040億円、営業利益152億円、経常利益125億円、純利益79億円となる見通し。

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