東海ゴム工業(西村義明代表取締役社長)は21日、タイ国ラヨーン県にOA機器向け部品の製造・販売子会社を設立すると発表した。新子会社の名称はTokai Rubber Chemical and Plastic Products (Thailand) Ltd.(仮称)。
同社グループは自動車用品事業でアジアや欧米に広く拠点を展開しているが、新会社は中国合肥市の産業用ホース製造・販売拠点に続く、一般産業用品事業の本格的な海外拠点となる。今後は自動車用品事業だけでなく、一般産業用品事業においても海外展開を積極的に進めていく方針。
新子会社はタイ国ラヨーン県イースタンシーボード工業団地に所在、事業内容はOA機器向け部品の製造・販売。10月に設立を予定している。資本金は8億バーツ(約20億8000万円)、出資比率は同社が100%。代表者は同社IT・エレクトロニクス事業本部化成品事業部化成品事業企画室担当部長の山口浩二氏。従業員数は約200名(2015年度見込み)。投資額は初年度18億円。工場面積は敷地が33000㎡、建屋が9000㎡。売上高は7億3200万バーツ(約19億円、2015年度見込み)。2014年2月に生産開始を予定している。
レーザープリンタや複写機などの主要メーカーは生産コストを抑えるため、生産拠点を国内から中国や東南アジア諸国へ移している。同社は既存顧客であるOA機器メーカーの生産移転に対応するとともに、高品質で低コストな生産体制を導入し品質と価格における競争力を高めることで新規顧客の獲得につなげるため、今回同子会社を設立した。