日本ゼオン 新水素化製法によるZetpol®プラントの竣工式を開催

2012年08月22日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは、川崎工場(所在地:川崎市川崎区)内に新しい水素化NBR(以下Zetpol®)プラントの建設を完工し、8月22日に竣工式を開催した。
 自動車市場は低燃費、炭酸ガス低排出を目指した技術革新が進み、市場はグローバルに拡大している。同時にゴム材料には、耐燃料(バイオ燃料=エタノール)、耐油、耐熱、耐寒性のバランスとともに、部品として長寿命であることが求められている。
 新しいZetpol®は、これらの多彩な要望に対応すべく開発され、従来の特徴であった高い機械的強度や化学的安定性を維持しながら、耐圧縮永久歪み性や発熱性、磨耗性を改善することが可能となっており、シール・ガスケットの耐熱温度を10℃~15℃向上させることや製品寿命の延長につながることから、自動車の吸気系ガスケット材料やミッション周りのシール部品への展開が期待されている。
 新製品は、耐燃料や耐寒性重視など、用途に応じたグレードを市場へ供給し、新規用途開発を開始する。
 また、ガラスコード処理や繊維処理剤向けを中心に開発が進んでいるZetpol®ラテックスも同設備で生産する予定。 
プラント概要
▽所在地=川崎市川崎区夜光1ー2ー1▽設備:新しい水素化製法によるZetpol®の生産プラント(併産品 Zetpol®ラテックスの生産プラント)
▽生産能力:500トン/年▽生産開始時期:2012年11月

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