日本建設機械工業会(竹内紀行会長)は23日、都内の経団連会館で2012年度および13年度の建設機械需要予測を発表した。発表会には竹内会長(キャタピラージャパン㈱社長)が出席して建機業界の現状を説明した。
2012年度の建機出荷金額は昨年の東日本大震災の復旧・復興需要が本格化したことや輸出が堅調したことにより、前年比10%増の2兆2672億円となり、3年連続で増加になると予測した。また2013年度の出荷金額は前年比9%増の2兆4767億円となり、4年連続で増加。リーマン・ショック前の07年度の出荷金額を上回り、統計をとり始めた90年度以降の最高を更新する見通しとなる。
〈国内出荷〉
2012年度上期は震災の復旧・復興に起因するリース・レンタル向け等の需要が見込まれ、油圧ショベルの前年比42%増加を始め9機種が増加すると予測。上期計では前年同期比30%増の3075億円となると予測した。下期もトンネル機械を除く9機種が増加すると予測し、下期計では同10%増の3591億円と見込んでいる。
この結果、2012年度合計では同 18%増の6666億円となり、3年連続で増加すると見込んでいる。
2013年度は引き続き震災の復興需要や消費税増税を控えた駆け込み需要の増加することにより、9機種が増加すると予測し、上期計では同9%増の3340億円、下期計では同10%増の3939億円と予測した。
この結果、2013年度合計では同9%増の7279億円となり、4年連続で増加すると見込む。
〈輸出〉
2012年度上期は、新興国及び資源開発国向けの需要に加え、北米、オセアニア向けの需要が好調であること等から、建設用クレーンの前年比29%増加を始め、9機種が増加すると予測。上期計では同8%増の7620億円を見込んでいる。下期も7機種が増加すると予測され、下期計では同5%増の8386億円と予測した。
この結果、2012年度合計では同6%増の1兆6006億円となり、3年連続で増加すると見込んでいる。この好調は2013年度も継続すると予測し、上期計では同10%増の8357億円、下期計では同9%増の9131億円とみる。
この結果2013年度合計では同9%増の1兆7488億円となり、4年連続で増加すると予測した。
2012年08月27日