電子機器、情報機器の開発・製造・販売の㈱LAC(東京都町田市、買場佶社長)は東京都町田市の本社、名古屋・福岡の拠点を中心に国内外に向けて展開している。
創立当初、同社は独自の電子データプロセス装置の開発と製造販売から開始。その直後から研究開発の焦点をデジタルプリンティングの特殊なマーケットに展開していく中、様々な特殊用途のデジタルプリンターの開発に成功し、製造販売を続けてきた。
このたび、同社の注力製品として約10年前からタイヤに印刷可能な「LACタイヤプリンター」を研究開発し、販売体制が整ったことにより、今年の4月から販売を開始した。
「タイヤにプリントできる技術として、革新的な技術と思っている。今後、現場の意見やタイヤメーカーの性質(特性)の違いを把握し、LACタイヤプリンターを進化していきたい」(同社)。
同製品の特長として、タイヤサイズ直径最大850㎜までの二輪や四輪のタイヤにプリントが可能。またユーザーはパソコンでデザインを自由に作成でき、タイヤのドレスアップを堪能できる。
販売展開では主にタイヤ販売店が中心だが、自動車関連の整備業や工場内等にも拡販していく。
「タイヤ販売店に限らず、様々なユーザーに提供できる製品だと思っている。このLACタイヤプリンターは2畳程度のスペースがあればどこでも設置可能であるため、導入しやすいのではないか。また印刷業や看板業のユーザーに導入実績があり、ユーザーの新しい営業ツールとして、LACタイヤプリンターを使用してもらいたい」(同社)。
同製品は完全受注生産で納期が約1カ月。価格は300万円(税別)。またプリントコストはプリント面積によるが塗料コストは非常に安価に設定している。主に国内で直販し、補修やメンテナンスを行いながら営業展開を目指していく。
「4月の販売から引き合いや問わ合わせが多く、海外からのデモ見学も多い。現在の景気ではタイヤ販売店等から見ると、他の設備に比べ価格設定は少し高めかもしれないが、本当に興味をもって、真剣にLACプリンターを取り組んでいこうと思うユーザーにとって、十分に初期投資を回収できる価格になっている。またLACプリンターを使い、事業としてとらえた時に同業他社との差別化につながる」(同社)。
今後、同社は「問題点を見つめるために人の話をよく聞き、問題解決のために挑戦する」という企業理念のもと、軸のぶれあい経営をしながらユーザーのための新しい営業サービスとして同製品を提案し、販売拡充していく。問い合わせは042-751-6110まで。