東レ 高植物度グレード化したバイオマス樹脂製品を開発

2012年08月29日

ゴムタイムス社

 東レ㈱は28日、環境配慮型バイオマス樹脂製品「エコディア」について、植物由来のデンプンを原料とするポリ乳酸樹脂を50%以上の高率で使用した「高植物度グレード」を開発したと発表した。
 「エコディア」は100%では成形性や耐久性、耐熱性、強度などの物性が充分に得られないポリ乳酸樹脂に対し、ABS樹脂を組み合わせることで実用上充分な成形性や物性を持たせた、ポリマーアロイの環境配慮型バイオマス樹脂製品。これまで必要な物性が得られるポリ乳酸樹脂の比率は30%までだったが、今回の開発により50%以上の高率にすることが可能になったため、CO2などの温室効果ガスの発生を抑制するバイオマス樹脂としての特徴がより明確になった。
 同社は今年の9月から、米国の電子製品環境評価ツール「EPEAT」への対応が必要なOA機器および電子製品向けの販売を開始し、まずは初年度の2012年度に100トン、さらに3年後の2015年度には年間1000トンの販売を目指していく。

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