帝人関連会社 中国見本市で炭素繊維・アラミド繊維を展示

2012年08月30日

ゴムタイムス社

 帝人は8月29日、同社の関連会社が9月5日から7日に上海で開催されるアジア最大の複合材料見本市「中国国際複合材料工業技術展覧会」に出展すると発表した。

 出展は同社グループで炭素繊維・複合材料事業を展開している東邦テナックスおよびアラミド繊維事業を展開しているテイジン・アラミド・アジア(Teijin Aramid Asia Co., Ltd.、中国・上海市)が共同で行う。ブース番号は924、1125。

 高い強度と弾性率を誇る炭素繊維とアラミド繊維は、樹脂などと組み合わせて成形する複合材料として使用されることが多く、さまざまな製品の軽量化に貢献している。中国においても、省エネ・環境保護に対応するニーズが拡大する中、複合材料への関心が年々高まっている。同社グループはグローバルにおける炭素繊維とアラミド繊維の主力メーカーとして、今回の「中国国際複合材料工業技術展覧会」で最新の複合材料用途を紹介し、中国における新規顧客の獲得および用途開拓を目指す。

 東邦テナックスは、炭素繊維複合材料(CFRP)の最新用途として、超軽量炭素繊維織物を用いた競技用大型模型飛行機、およびスマートフォン・タブレットPCの筐体を展示する。また、自転車のホイールや自動車のディフューザーなどのCFRP成形品や、脳外科手術用器具をはじめとする医療用途を紹介するパネルを展示し、優れた強度と軽量化が求められる分野における炭素繊維「テナックス」の幅広い可能性を中国市場にアピールする方針。
 テイジン・アラミド・アジアは、元来黄色であるパラ系アラミド繊維「トワロン」と「テクノーラ」を、それぞれ完全に黒く染色した「トワロン ブラック」と「テクノーラ ブラック」を紹介し、携帯電話の筐体、ヨットの帆、アイスホッケーのスティックなど、意匠性が重視される分野への採用拡大を図る。また、船体補強、コンクリート補強、ギア・ベアリング補強など、幅広い用途におけるアラミド繊維複合材料の可能性を提案する。

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