ダンロップスポーツは3日、中国江蘇省常熟市に「スリクソンゴルフ科学センター」を開設すると発表した。同施設は市場が拡大しつつある中国及びアジア向けのゴルフクラブを中心とした、商品開発のためのデータや情報を収集するもの。12日に取引先や政府および報道関係者を招いて開所式を行う予定。
このほど開設する「スリクソンゴルフ科学センター」は、テストフィールドで試打計測を行う施設で、スイング時のヘッドスピードやゴルフボールの初速、打ち出し角、バックスピン量、弾道などを高い精度で計測することが可能。同施設にはゴルフ練習場が併設されているため、練習場を訪れる一般ゴルファーの試打データの解析も必要に応じて行う。同社はこれらのデータを元に、現地のゴルファーに合ったクラブやボールの開発を進め、拡販に取り組む方針。
同社は2009年に中国に販売子会社を設立し、日本で販売好調な「ゼクシオ」ゴルフクラブをはじめ、「スリクソン」や「クリーブランドゴルフ」のゴルフ用品の拡販に努めてきた。また中国人プロゴルファーの呉阿順(ウー・アシュン)選手や李超(リー・チャオ)選手とゴルフボールなどの使用契約を締結するなど、ブランドや商品の浸透を図っている。同社は今回の同センター開設により、今まで以上に現地ニーズに即した商品開発を進めることができるようになるとしている。
スリクソンゴルフ科学センターは中国江蘇省常熟市の同社販売子会社のChangshu Srixon Sports Co., Ltd.内に所在。操業開始は9月から。業務内容は試打計測、各種テスト。
敷地面積は27000㎡、コース全長は180ヤード(約165m)。