ポリプラスチックス 独ロイナ社を完全子会社化

2012年09月04日

ゴムタイムス社

 ポリプラスチックス株式会社(後藤昇社長)は4日、LCP Leuna Carboxylation Plant GmbH(ロイナ社)の持分をInfatrade (UK) Limitedから買収し、完全子会社化したと発表した。

 ロイナ社は液晶ポリマー(LCP)の原料モノマーのひとつ、p‐HBA(パラヒドロキシ安息香酸)の専業メーカー。
 液晶ポリマーは、IT機器のキーデバイスなどに採用される耐熱性・寸法安定性・成形性に優れたスーパー・エンジニアリングプラスチックのひとつで、スマートフォンやタブレットPCの市場拡大に伴い、今後より一層の需要増が見込まれている素材。同社は液晶ポリマーのリーディングサプライヤーとして世界最大の生産能力を有している。同社は、今回のロイナ社の完全子会社化により、研究開発プロセス、原料モノマーから最終製品の生産に至るまで、液晶ポリマー事業全体の技術競争力をさらに高めることができ、顧客へより良い製品を安定的に供給できるとしている。
 なお、同社の今後の事業運営については、現状のマネジメントチームが既存の顧客との取引を従来どおり継続する。また、必要に応じて品質改良や能力増強などを行うことで、供給責任を果たしていく方針。
 ロイナ社はドイツ連邦共和国ザクセンアンハルト州に所在。設立は2005年1月。代表者はEli E.. Klein氏。事業内容はp‐HBA及びその副生物であるK2SO4の製造・販売。売上高は約1500万ユーロ(2011年)。

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