日本ゴム協会 第183回ゴム技術シンポジウムを開催

2012年09月24日

ゴムタイムス社

一般社団法人日本ゴム協会ゴム練り研究分科会は20~21日にわたり、東京電業会館で第183回ゴム技術シンポジウムを開催した。

 今回は「ゴム練りの基礎から応用へ」をテーマに、2日間にわたり、8講演が行われた。当日は約70名が参加。
 冒頭のあいさつで、ゴム練り研究分科会主査の藤道治氏(㈱久留米リサーチ・パーク)が「平成22年はゴム練りのトラブル対策と品質の向上として、オープンロール型連続式混練機等の講演をしました。今回のシンポジウムは、もう一度ゴム練りの歴史を辿り、ゴム練りの基礎から応用までの講演をいたします。2日間に渡り大変ですが、少しでも皆様の役にたてればと思います」と述べた。
 初日の午前は、「ゴム練り技術の基礎~明日のゴム練りは大丈夫だろうか~」を題して、濵田裕氏(浜田技術士事務所)の講演が行われた。
 濵田氏はプロジェクターを使用しながら、ゴム練りの歴史をはじめ、ゴム練の基礎、ゴム練りの位置づけ等をわかりやすく解説。また現場で発生するトラブルの事例なども紹介し、現場での対応できる実用的な話も披露した。
 午後からは、藤道治氏(㈱久留米リサーチ・パーク)が「ゴム練りのメカニズム」、眞中将一氏(鬼怒川ゴム工業㈱)が「混練りの種類とゴム練り状態の特徴」、矢田龍生氏(鈴鹿エンヂニアリング㈱)が「ゴムミキサー用高性能温度センサーによる高精度混練」等、それぞれ講演を行った。
 2日目には、一瀬省吾氏(エスイーシー化成㈱)が「ゴム練りの安全対策」、秋葉光雄氏(アキバリサーチ)が「ゴム練りと配合剤」、泉信示氏(㈱ツーワン)が「ブレンドゴムの混練り」、宮坂和夫氏(㈱神戸製鋼所)が「ゴム練りと熟成」等、それぞれ講演を行い、参加者にとって充実した2日間となった。

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