ゴム連合は第8期2012年定期大会において、11年の労働災害発生および疾病休業の内容をとりまとめた。傾向を分析することでゴム産業特有の労働災害や疾病発生状況を把握、今後の災害撲滅、疾病防止のための対策に役立てる考え。
11年年間の延労働時間数は、東日本大震災による減産の影響により前年に比べ減少したが、その後の生産回復により総労働時間数は高水準となった。
労働災害発生は前年の65件と同数であり、労働災害の頻度を表す度数率も同水準となった。生産回復による業務の増加などが主な要因と考えられる。また、中小単組の労災発生も度数率上昇の要因となっている。
労働災害の程度(強さ)を表す強度率は0・03と低い数値であった前年に比べ、11年は0・13となり、労働損失日数も前年の4292日から、11年は1万5442日と1万1150日も増加した。死亡災害や重篤災害発生が主な要因であり、重大災害を発生させないために更なる対策の強化が求められる、としている。
2012年09月24日