作業用手袋の総合メーカーの株式会社東和コーポレーションは21日、9月5日にバングラデシュ輸出加工区庁と土地賃貸契約を締結し、作業用手袋を中心とした新たな生産拠点としてバングラデシュに新工場を設立すると発表した。 同社では数年前より、東南アジア諸国を始めとして、複数の新工場建設候補国を比較検討していた。
近年縫製産業が目覚ましい成長を遂げるバングラデシュ国内において、①今後市場として拡大が見込まれるインドに地理的に近い②対日関係が良好 ③労働力が豊富 ④工業団地内のインフラも比較的整っている―などの理由から新たな生産拠点を設置することにした。
この投資により、日本・マレーシア・中国(上海)・バングラデシュでの4ヶ国生産体制となり今後拡大する海外市場開拓への対応力、および新製品の開発力をさらに強化する。
現在、同社では中国(上海)工場と佐賀工場で全生産品目の多数を生産しており、生産拠点の集中によるリスクを解消することが、かねてからの経営課題だった。
また、近年の人件費高騰等による製造原価上昇への対策も、大きな課題となっており、生産拠点の分散化によるリスク分散と、価格競争力の維持を実現するため、バングラデシュ工場設立が大きな役割を果たす。
▽バングラデシュ新工場の概要
▽新会社名称=Towa Personal Protective Device Bangladesh Ltd.
▽所在地=イシュワルディ工業団地拡張エリア内
▽稼働開始時期=13年末頃を予定
▽総投資予定金額=1650万USドル(約13億円)
▽敷地面積=約2万㎡
▽生産品目=縫製手袋・編み手袋・革手袋等を含む作業用手袋全般