出光興産は24日、10月1日納入分からアクリル酸、アクリル酸エステル、ビスフェノールA(BPA)、メチルエチルケトン(MEK)を値上げすると発表した。
値上げ額は、吸水性樹脂・塗料・接着剤原料として用いられるアクリル酸、および塗料・接着剤原料のアクリル酸エステルがキロあたり15円以上、ポリカーボネート・エポキシ原料などのビスフェノールAがキロあたり10円以上、塗料溶剤、接着剤、樹脂加工溶剤として用いられるメチルエチルケトンがキロあたり20円以上となる。
これらの主要原料であるナフサ価格は、原油価格の上昇により7月から上昇を続けている。10月~12月の国産ナフサは1キロリットルあたり5万円の後半に届く見通しで、大幅な原料コスト上昇が見込まれる。
同社は一層のコスト低減努力を継続していく考えだが、顧客に今回の価格改定への理解を求めていくとしている。