ランクセス(LANXESS)は9月25日、同社の合成ゴムおよび技術を使用したAA等級のコンセプトタイヤを公開した。
このコンセプトタイヤは、11月よりEUにおいて導入されるタイヤラベリング制度において、転がり抵抗・ウェットグリップ性能両方でAに等級付けされるタイヤとして初めて発表されるもの。この発表により、同社は、「グリーンモビリティ」実現に向けた特殊化学品業界のリーディング企業としての位置付けをさらに強化していく。
同社のパフォーマンスブタジエンラバーズビジネスユニットの責任者、ヨアヒム・グルーブ氏は、「自社のコンセプトタイヤを開発することは、完成品にランクセスの高性能ソリューションを最適化する上で必須であると確信しています。現在、時代はタイヤ設計の時代から、タイヤの性能向上を実現するタイヤ素材の時代へと移行しています」と述べた。
このAA等級コンセプトタイヤによって、同社は独自のサービスと価値提案を提供することができる。タイヤの性能を図る実践的な厳しい試験を受けた材料をすでに顧客に提供できるため、顧客はいち早く商品化することができ、競争力を強化することが可能となる。
また、同社はミュンヘン工科大学と共同で、ドライバーの財布と環境の両方に優しい新たな燃費節減計算アプリケーションを開発した。同アプリケーションでは、低燃費タイヤあるいは「エコタイヤ」を装着することで節約できる金額、エコタイヤのコスト回収期間、そして二酸化炭素の削減量を計測することができる。