西部ゴム商組 商品説明会開く

2012年10月01日

ゴムタイムス社

 西部ゴム商組は9月25日、第26回商品説明会を大阪市の中央電気倶楽部で開催した。今回は樹脂ベルトメーカーのフォルボ・ジークリング・ジャパンが「ベルトにできるすべてのこと」と題して製品紹介を行った。今回は会員企業の営業担当者ら60名が出席した。
 フォルボ・ジークリング・ジャパンは1968年創業以来、国内唯一の樹脂ベルト専業メーカーとして樹脂ベルトの製造、加工、販売、サービスの提供およびシール製品の販売を行っている。商品説明会には営業推進部の谷崎真一副部長らが商品サンプルも用意して分りやすく自社製品の紹介を行った。
 製品紹介は、同社の主力ブランド商品である「トランジロン」「エクストレマルタス」に加え、モジュラーベルトとして需要を伸ばしている「プロリンク」など。
 食品搬送、加工からロジスティックまで、ビジネスと暮らしを結ぶ加工用樹脂ベルトが「トランジロン」シリーズ。これまで開発された製品数は400種を超え、様々なニーズに合わせて200種類以上の多彩なラインナップを誇る。製品タイプとしてはPUタイプ、PVCタイプ、フッ素タイプ、他があり、各種桟加工やサイドウォール、歯付タイプなどの仕上げ加工も行い、搬送物の性質や形状、用途に合わせた最適なベルト設計を行っている。
 「エクストレマルタス」は優れた耐久性と柔軟性で動力伝達分野だけでなく、製紙、印刷、紙工、郵便、繊維など各分野における高速・軽搬送に適する平ベルト。紙工や印刷産業では給排紙工程の安全で正確な操業に貢献するフォルダー、キャリアベルトとして、さらに郵便・DMや包装工程のマシンテープとして、繊維産業においてはタンジェンシャルベルトやスピンドルテープとして利用されている。
 モジュラーベルト「プロリンク」は過酷な作業条件から安全なマンコンベヤベルト、繰り返し洗浄、より高い食の安全性が不可欠な食品搬送まで、幅広い用途に適したシリーズを揃え、高い評価を得ている。装着が早く、修理の容易性、寸法自由度の高さなど作業の効率化とランニングコスト低減を実現する。
 ゴムベルトと樹脂ベルトの中間的な位置づけの「トランステックベルト」の紹介も行われた。ゴムベルトと樹脂ベルトの中間的な市場開拓を目指すもので、ターゲットは食品分野では穀物、物流分野では集配送センター、紙分野では段ボール、工業製品分野では金属加工など。
 「トランステックス」は中重量搬送分野で需要が伸びると同社では分析、優れた耐摩耗性、優れた耐裂傷性、優れた柔軟性といった特色を前面に押し出し、市場開拓を進める。
 「樹脂ベルトは1980年代は単なる搬送、伝動としての機能を発揮するだけであったが、2000年代は加工ベルトとして搬送しながら製品を造るものに変わりつつある。一例をあげると、箱入りのティッシュや街で販促品として配られているポケットティッシュなどは搬送しながら最終製品に仕上げている」(同社)とし「ベルトにできることを今後も研究、より良い商品の開発を進めていく」と結んだ。

説明会の会場

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー