横浜ゴム　ホースアッセンブリー機能を長野工場に統合　配管事業強化

　横浜ゴムは28日、ホース配管事業強化の一環として平塚東工場（神奈川県平塚市）のホースアッセンブリー機能を長野工場（長野県下伊那郡）へ統合すると発表した。
　今年度内に長野工場近郊に新たに土地を取得し、２０１３年度中に長野分工場を建設、新工場への平塚東工場の設備移転を２０１４年度中に完了させる計画。
　建設機械用油圧ホース、自動車用ホースなどを中心とするホース配管事業は、同社工業品事業の中核事業のひとつで、現在、国内外に生産拠点を設置しグローバルな事業展開を図っている。こうした中、日本の市場環境は、メインユーザーである建設機械メーカーや自動車メーカーの海外生産強化などにより大きく変化しつつある。
　これまで同社は、国内でのホース配管製品の生産について、茨城工場（茨城県小美玉市）でホース、長野工場で金属継ぎ手を生産し、平塚東工場でホースと金属継ぎ手のアッセンブリー（組み付け）を行ってきた。しかし国内市場環境の変化、グローバルな競争力強化のためには、より一層の効率化が必要と判断、国内生産拠点を３拠点から２拠点に集約することとした。
　長野分工場建設に関する投資額は、土地取得、建屋建設を含めて約８億円を計画。長野分工場への移転・統合後の平塚東工場跡地利用は未定。
〈平塚東工場の概要〉
▽事業内容＝油圧用ホース、自動車用ホースのアッセンブリー▽所在地＝神奈川県平塚市東八幡４‐６‐40
〈長野工場の概要〉
▽事業内容＝油圧用ホース金属継ぎ手、自動車用ホース金属継ぎ手の製造▽所在地＝長野県下伊那郡高森町吉田５４８