カーボンブラック需要 タイヤ向け下方修正

2011年08月13日

ゴムタイムス社

 カーボンブラック協会は8月12日、2011年のカーボンブラック需要年央見直しを発表した。

 同協会は日本自動車タイヤ協会の見直しをベースに、その他の需要分野の情勢等も織り込んで、本年のカーボンブラック総需要(含輸出入)を年間で前年比97%、81万3322トンとし、当初予測時点の前年対比より1.8ポイント下方修正した。うちゴム用は前年比96・7%、73万7422トンで2・1ポイントの下方修正となった。

 国内需要はゴム用が前年比96・4%、72万522トン、非ゴム用が前年比100・6%、4万3000トンと予測、内需計は前年比97・1%の76万3522トンとした。

 ゴム用のうちタイヤ向けは前年比95%、56万5839トン、一般ゴム用が前年比101・9%、15万4663トン。タイヤ向けはタイヤ協会の国内需要見通し前年比96%、輸出向けが当初見通しを上回るとする予想を反映させた。一般ゴム用は下期以降の自動車生産の回復で自動車用ゴム部品の需要拡大が予想される。

 一方、輸出はゴム用が前年比102・3%、1万6920トンで輸出合計は前年比102・3%、4万9800トンとアジア・大洋州とヨーロッパで当初見通しを上回ると見込み、年間の地域合計では前年比で当初見通しより6ポイントプラスの前年比103%に修正された。

 また、輸入は東日本大震災による工場被災の影響で国内供給不足を補うためゴム用は前年比121・1%、14万3000トンと年初見通しに比べ大幅な上方修正となった。

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