中小企業総合展2012が開催 新製品技術を訴求

2012年10月15日

ゴムタイムス社

 経営革新等に果敢に取り組む中小企業・ベンチャー企業が、自ら製造、開発した新製品、サービス、技術等を一堂に会し展示することにより、販路開拓、市場創出、業務提携といったビジネスマッチングを促進することを目的としたイベントト「中小企業総合展JISMEE2012」(中小企業基盤整備機構主催)が10~12日、東京ビッグサイト)で開催された。 国内外の800社・団体が出展した。
 特別講演や無料経営相談のコーナーも設けられ活況を呈していた。

有限会社晃立製作場
 同社は神奈川県茅ケ崎市に本社を置く、ゴムの精密成形品やゴム、金属表面への表面処理の一貫体制で生産しているメーカー。 中国・大連に工場を所有している。その他、精密研磨加工を施した各種ゴムローラー、各種金属とゴムとの加硫接着した焼付品(加硫接着品)、ゴムを独自工法で異形形状にスライスしたスライス製品、色ゴム成形品、成形機を厳密に管理して製造された精密ゴム製品などを製造している。同展では、アクリルや木材、皮、繊維への加工やレーザーによる彫刻などが可能なレーザーカット機を出展した。

岡安ゴム
 両面皮膜付きスポンジゴムシート「タフロング」やスポンジ押出品などを出展した。「タフロング」はシートの両面に皮膜(スキン)がある長尺シート。搬送材やクッション材などの用途がある。ゴム製造工程のパネル展示も行った。

荒川区MACCプロジェクトあすめし会
 荒川区経営支援課{MACCプロジェクト」により組織された明日の飯の種をつくる会「あすめし会」。
 荒川区内中小企業の後継者が、ともに学び、切磋琢磨し、後継者としての気概や資質を高めている。
 現参加企業は日興エボナイト製造所を始め15社。
 中小企業あが出展対象となる本展示会へ任意団体としては異例の出展で、
参加企業の商品展示だけではなく、厳しい時代に事業を継承し、若い世代の後継者が事業をどう継承していくかというテーマに官民上げての取り組みをPRした。
 同会は定期的に新事業開発などの勉強会を開催している。

 理光産業株式会社
 理光産業はフロート式レベルスイッチ、各種フロート、水検知センサなどを出展した。レベルスイッチは、カスタム仕様品を始め、ステンレス製も展示した。会場では、レベルスイッチ、フロートのサンプルを配布した他、水を入れた透明のケースにレベルスイッチを配置し、フロートが動くとランプが付く装置も展示した。同社のレベルスイッチは、大容量タンクから機器装置組込用まで、材質・機能・性能別に豊富なラインナップを用意している。

内外ゴム
 ハネナイトゲルを中心に、成形品や打抜品、地震感知器、ジョイント、ゆうボール、ビーチサンダルなど多様な製品を紹介した。
 ハネナイトゲルは、非粘着系と粘着系に分かれ、非粘着系は機械等の振動防止、衝撃吸収材として効果的で、反発弾性に優れている。粘着系は地震での家具、家電などの転倒防止に最適で、ブリード特性に優れている。
 衝撃吸収ゲルの性能を訴求するために、生卵を1Mの高さから落下させる展示物も用意した。
 また、一般的なゲルや天然ゴムとハネナイトの汎発性を比較する装置や天然ゴムとハネナイトの防振性を比較する装置も展示した。
 
明石プラスチック工業
 熱硬化性樹脂製プーリーやベアリング入りプーリー、熱硬化性樹脂耐熱・耐電部品、精密ギアなどを出展した。熱硬化性樹脂プーリーは、金属製と同等以上の機械的強度を持ちながら、鉄の四分の一、アルミの三分の二の軽さなのが特徴。また、軽量なため急加速急停止が可能で、音と振動が金属品と比較して小さくなる。射出成形機型締部での騒音値で従来品比較で3dB騒音がカットされた。

 

 

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