川口化学の第3四半期連結 樹脂薬品の海外市況が軟化

2012年10月15日

ゴムタイムス社

  川口化学工業の11月期第3四半期連結決算は、売上高50億1900万円、営業利益6600万円、経常利益5700万円、四半期純利益は4400万円となった。
 同社グループは急速に変化する市場・生産環境の変化に対応するため生産供給体制を強化。主力のゴム薬品等に注力した活動を行うとともに、新製品戦略を展開した。
 ゴム薬品は、国内では自動車生産の回復により各分野とも堅調であったことから前年並みの金額となった。輸出は、為替の円高水準での推移、東南アジア市場の成長の減速により、売上は前年に比べやや減少。以上の結果、ゴム薬品事業の売上高は31億8300万円となった。
 樹脂薬品は、アクリル酸・アクリル酸エステル・ABS樹脂等の国内生産は回復基調となったが、海外市況の低迷による樹脂生産の低調や、為替の円高推移による競争激化などから売上が減少。以上の結果、樹脂薬品事業の売上高は6億4000万円となった。
 界面活性剤中間体は、生産が堅調に推移したが、一部品目が低調により売上が減少。染顔料中間体は、製造設備の新設時期のため売上が減少。農薬中間体は、品目により増減があり、顧客の稼働減少の影響により売上が減少。医薬中間体は機能性化学品において前年並みの売上。 以上の結果、中間体事業の売上高は6億5200万円。
 通期の業績予想は、売上高70億円、営業利益1億7000万円、経常利益1億5000万円、当期純利益1億1000万円。

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