J.D.パワーアジア・パシフィックは10日、2012年日本新車装着タイヤ(OEタイヤ)顧客満足度調査の結果を発表した。
本調査は今年で11回目の実施となり、新車に装着されたタイヤに対する総合的な満足度を測定する目的で行っている。新車装着タイヤの性能領域を「ハンドリング/グリップ性能」、「乗り心地/静粛性」、「耐久性/信頼性」、「見映え」の4つのファクターに分類し、合計17項目について評価するもの。
軽自動車セグメントではブリヂストンが3年連続の1位。2位はヨコハマ、以上の2ブランドがセグメント平均以上の総合満足度スコアとなった。ブリヂストンは、全てのファクターでセグメントトップスコアを獲得。
コンパクトカーセグメントではブリヂストンが6年連続で1位となった。2位はヨコハマで、以上の2ブランドがセグメント平均以上の総合満足度スコア。ブリヂストンは、「ハンドリング/グリップ性能」、「乗り心地/静粛性」、「見映え」のファクターでセグメントトップスコアを獲得。
パッセンジャーカーセグメントではミシュランが8年連続で1位となった。以下、コンチネンタル、ブリヂストンと続く。ミシュランは、「乗り心地/静粛性」、「耐久性/信頼性」のファクターでセグメントトップスコアを獲得。
ミニバンセグメントではヨコハマが1位となった。2位はブリヂストン、以上の2ブランドがセグメント平均以上の総合満足度スコアとなった。ヨコハマは、「ハンドリング/グリップ性能」、「乗り心地/静粛性」、「見映え」のファクターでセグメントトップスコアを獲得。
同調査の結果、省燃費性能や乗り心地、静粛性に対する顧客の期待にタイヤブランドのイメージは追いついていないことが明らかになった。例えば、新車装着タイヤの「燃費への貢献度」の満足度評価は、2009年調査から3年連続の向上が見られるものの、ミニバン、SUV、パッセンジャーカーセグメントでは依然として極めて低い評価水準にある。履き替え用タイヤを購入する際に、52%の顧客が燃費を重視しているが、現在保有している新車装着タイヤのブランドに「燃費性能がよい」というイメージを持っている顧客の割合は、最も高いブランドでも24%にとどまっている。また、軽自動車やコンパクトカーセグメントでは、「乗り心地/静粛性」ファクターの評価が低い傾向にあることもわかった。
また、調査対象となったユーザー全体の約4割が、市販の履き替え用タイヤを購入する際にタイヤの価格よりも性能を重視すると回答している。こうした性能重視層は、それ以外のユーザーと比べると履き替え用タイヤを購入する際に平均39%高い金額を支払っている。
同調査は、新車購入後5~14ヵ月経過したユーザー5562人の回答を基にしたもので、調査は7月にインターネットを利用して実施された。
2012年10月12日